『白昼の暴行魔』 フランコ・プロスペリ 1977

いい感じのエロティックを感知。
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香ばしそうなタイトル、B級感丸出しのタイトルに惹かれて借りました。こういう映画っていうのは気づけば流通から外れているでしょうから、ぱっと目についたらひとまず借りるっていうのがいいのかもしれません。90分もないからさくっと観られるし。

 今観てみると古くさいしエロさもいまひとつだし、みたいなレビウが散見されたんですけれど、ぼくはこれは好きですね。いい感じの古くささだし、いい感じにいまひとつなエロさでした。B級イタリア映画ってことでね、もういいところを見つけようという気持ちしか働かないです。ここがダメ、あそこがダメってことをいまさら語る必要こそないのです。

 三人の強盗野郎が、休暇中の女子高生が過ごす別荘みたいなところに乗り込み、彼らを軟禁してしまう話です。このイタリア娘の眩しさ、美しさを拝めたのでもうそれでいいです。若い娘が五人いるんですけれど、この五人ともがそれぞれにいい感じの可愛らしさがあります。アメリカ映画のB級スプラッターとかに出てくる女子って、たいていいまいちで、でもそのいまいちさがちょいとそそるんだよねみたいな具合なんですけれど、この五人は五人とも個性ある可愛らしさ、綺麗さですから、もうそれでいいです。今日はいつになくゆるゆるでお送りしたいと思います。
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 彼女たちを束ねているのは尼僧の先生で、フロリンダ・ボルカンという女優さんですが、この人がこの人でまたいいです。強盗三人組がね、「おまえ、尼さんなんだな」と言って、「じゃあ尼さんの服を着てみろ」と迫るんです。この辺のくだりは十分にエロティックだと思いました。うん、なんでなんだろう。ぼくが変態なんでしょうか。この映画のエロって、十分いい感じのにおいがしていると思うんです。エロさがないなんて、そんなことないと思うんだけどなあ。このフロリンダ・ボルカンの存在感は十分にエロティックでしたよ。ぼくがおかしいのかなあ。
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 というかね、うん、何にエロを観るかってのは十人十色ですからね。たとえば街を歩くリクルートスーツの女子大生はそれだけでエロいですからね。「うーわー、今はこんな感じでぴしっと決めたりしているけれども、就活前までは茶髪で大学生ノリでいろいろご陽気にやってたんちゃうかな。それが今はこんな感じで、社会習慣に順応、従順する形でぴしっとしたスタイルを強制されているのやな。これはもう社会ぐるみのコスプレやな。ある意味で羞恥プレイに程近いものもあるな」と思います(もうダメだ。これは変態だ)。

この映画もね、バカンス中の尼僧の先生に、その衣服を着ろよと強制するんです。これはなかなかにエロティックですぞ。それをなかなか着ようとせず、毅然と振る舞いつつも服を破られるところなんかも十分にエロティックですぞ。

 あとはそうですね、彼女たちはまあスタイリッシュなジンビーではあるけれども、ミッションスクールに通う育ちのよいお嬢様であるわけです。そんな彼女たちにね、エロ番組を見せようとしているところもいいです。強盗たちの馬鹿さも込みでね。この、なんというんでしょう、下品な感じ。セクハラ丸出しの感じ。
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 うん、書きながら結構わかってきたんですけれど、ぼくはね、セクハラが好きなんです(もう最悪だ。どうしようもない)。いや、ああ、違うんだ、そうじゃないんだ。

 勝手に一人でてんてこ舞いですけれども、セクハラってね、なんか、馬鹿っぽいじゃないですか。いい年こいたおっさんがセクハラめいたことを言うなんてことが世の中にはあるようですけれど(そういうおっさんを実際に目撃したことがないんですけれど)、もし仮にそういう発言をして女子社員に嫌われているおっさんがいたら、ぼくは面白いと思ってしまいますね。これはでも女性からするとぜんぜん違うのかもしれないからわからないけれど、あのー、それって無害じゃないですか。ものによるでしょうけど。

「○○ちゃん最近綺麗だよね~、昨日も彼氏とヤったの? くひひ」みたいなおっさんが実際にいたら面白いですよ。言い方にもよるし、その人の普段の言動にもよりますけど、「おっさん何言うねん」っていう、「ナチュラルボーン・ボケ」な感じ。実際に触ってきたりするのはアウトでしょうけれど、言って喜んでいる分には、馬鹿だな、おもろいおもろいと受け流しておいたらいいような気もするんですけどねえ。「セクハラだ!」っていう怒りって、「適当にあしらう」能力の欠如でもある気がしてね。

 話がそれなくていい方向にびゅーんとそれたので引き戻しますが、この映画はバランスも結構いいんですよ。強盗三人組はそれぞれに馬鹿だし、先生はきりっとしているし、学生たちは程よく怯えているしぶすっとしているし。これを張り詰めた緊張感の中でお届けされたらむしろきついんです。アラが出まくりになるから。この映画はもう放っておくところは放っておいてあるんですよ。強盗の一人が怪我を負うんですけど、その患部の位置もめちゃくちゃです。でもそれもどうでもいい。この手の映画には褒めどころを見つける気にしかならないですね。
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 うん、繰り返しになりますけど、学生たちのジンビー具合がいいんです。で、変に押した芝居はしないし。ぶりんぶりんのかわいこちゃんでもないし、処女面こいてるわけでもないし。この映画にとってすごく重要な要素です。イタリアのええとこ出てるわーと何度も呟きながら観ていました(アホ)。レイプシーンもねえ、いいんです。ぼくはレイプ願望はないと自覚しているんですが、この映画のレイプシーンの緩さ含めて、いい感じに映りました。AVのレイプものとかは嫌いなんですけど、映画のレイプシーンって、ちょっと別なんですね。どう別なのか語るのはもう、疲れたなあ。
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 何かを期待してはいけませんよ。でも、何もないってことはない。お薦めするわけじゃないですけど、音楽の使い方のアホさとかは心地いいし、かわいこちゃんはかわいい。よし、じゃあ『白昼の暴行魔』をレンタルして観るぞ! となられたら困るんですけど、いくつもレンタルするうちのひとつに加えておくくらいなら、そんなに悪くないんじゃないでしょうか。
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by karasmoker | 2011-09-14 21:00 | 洋画 | Comments(0)
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