マスカッツ解散に寄せて

終わっちまったのか? まだ始まってもいない。

 気づけば二ヶ月以上滞らせておりました。
 この二ヶ月ほど映画は本当に数えるほどしか観ておらず、映画について語るよりもせねばならぬことに追われていたような感じでございます。また、映画から刺激を得ることにあまり魅力を感じなくなっておりまして、今もそれは継続中と言えばそうなのです。また調子が戻ったら立て続けに書き出すでしょうが、近況はそんなところであります。

 さて、我らが愛する恵比寿マスカッツは去る4月7日をもって解散いたしました。
 解散コンサートに馳せ参じたかといえば、ぼくは行っておりませぬ。といいますのも、解散発表後に行われたファンクラブ先行のチケット抽選。ここをぼくは逃したのです。マスカッツ解散のショックに見舞われ放心していたこと、認められぬと嘆き続けていたこと、マスカッツを継ぐ者を探してアンテナを伸ばしていたこと、仕事が忙しかったことなどが原因で、チケット抽選の機会を逸してしまったのですね。こうなるってえとS席の一番いい席などはもう見込みがなかろうというもんで、だったらもう、いいや、とこう思ったんです。もともとライブに通うタイプでもありませんのでね。

 と同時に、ぼくは思いました。どのみち、総合演出のマッコイ斉藤よりも最前列で観ることはできないのだと。たとえ最前列であっても、ぼくは観客という立場でしかあり得ず、どうしようもなく分け隔てられた壁のこちら側なのだと。この感覚は、多くのファンの方々とは違う部分じゃないかと思います。気の利いた合いの手や精一杯の応援で盛り上げる、という立場を自認する方はそれはそれで大変よろしかろうと思うのですが、ぼくにはそれが辛い。自分が愉しんだところで、マスカッツを広めることができない。ぼくにとっての理想は、マスカッツの種子が肥沃な大地で次々と芽吹くこと。その種の蒔き手になれなかったことが悔しくてならなかったのであります。

 行かなかったことは、後悔しております。しかし、単に悪い感情ではございません。
 聞くところによると、休養中の麻美ゆま様、そしてあの桜木凛様、そしてそしてみひろ様やかすみりさ様、KONANさんなども一緒に歌い踊ったということでございまして、なんと五時間の長尺で行われた模様です。ああ、それはさぞよいものであったろうなあと思います。その終わりにおいて、行かなかったのを存分に後悔させてくれる代物であったことは、むしろ悦ばしくさえ感じているのです。

そして同時に、こんなことを思います。自分にとってのマスカッツは、まだ終わっていないのだと。いや、まだ始まってもいないのだと。そう、ここでも既に述べております通りに、マスカッツは完全なグループではなかった。その証拠のひとつが、解散コンサートを武道館や国技館に断られていた、ということです。おそらくは、AV女優というその存在の特殊さゆえに、「伝統」なるもんを重んじになられる良識ある武道館の担当者の方などが、拒否なされたのでありましょう。ああ、なんて悔しい! マスカッツは結局、勝てなかったのです! 皆さん、思い出しましょう! 『おねだり!! マスカットDX』時代、番組の中で彼女たちは「武道館に立ちたい」という夢を述べ、小林Pに「武道館なんか行けるわけねえだろ!」と言われてしまった。戯れの一つではございますが、当時は、いつか行けるのではないか、とみんな願っていた。しかし、現実はどうでしょう。哀しくも小林Pの言ったとおりになってしまったのです!

 皆さん! マスカッツを愛する皆さん! 皆さんがすべきことは、マスカッツの解散で心に穴を開けることでもなければ、在りし日の番組を懐かしむことでもありません!
 彼女たちが叶えられなかった夢の続きを、我々が見続けることなのであります!
 マスカッツを愛するとはどういうことか。
 それは、マスカッツを超えるようなAV女優ユニットの創生を希うこと!
 マスカッツの叶えられなかった夢を叶える、別の存在を求めること!
 ご想像くださいませ。いつか、そんなユニットが生まれたとき、かつてのレジェンドとして、マスカッツが再び結集する姿を! ああ、今のこのユニットがあるのは、あのときマスカッツがあったからだよなと、心からそう思える日を! 
 マスカッツはまだ終わっちゃいない!
 その種子が実ったとき、もう一度マスカッツは輝くのです! 断じて、彼女たちを時代の徒花のようにしてはいけない。
 振り返ることはならぬのです!

懸命なる皆々様におかれましては、今後もマスカッツの彼女たちに匹敵するようなアイドルを、芳しきAVの大地において、見つけていくことがこれ肝要でございます。
 AだかKだかBだか知らねえが、あんなもんが俺たちの時代のアイドルだなんて、認めるわけにゃあいかねえ!
壇だか蜜だか知らねえが、あんなもんがエロスの代表だなんて、認められるわけがねえ! そういう思いを胸に、マスカッツの種子を撒くためにできることは何なのかを真摯に考え、日々を生き抜こうではありませんか。
 マスカッツを愛したなら、あんたの中に、種は宿っただろう?
 その種を、これからも、撒いていこうじゃあねえか。
[PR]
by karasmoker | 2013-04-16 00:00 | 恵比寿マスカッツ | Comments(0)
←menu