週刊マスカッツ批評 第9回放送分

マスカッツに、女芸人は要らないんです。
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 前回に引き続いて、「小木リップじゃんけん」。よもや同じことを繰り返しはしまいかと不安でいたのですが、ここにおいてはいい意味で裏切られました。
 下手をするとこれだけで一本行くのではという予想を裏切り、取り組みをテンポ良く片付けていったし、「そもそも勝負をさせない」という荒技でこれまでの秩序を壊してくれた。前半とはまったく違う見せ方ができていた。言うことなしでした。
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 やっぱりマスカッツには、ある種のアバズレ感が必要なんです。
 そこでいくと、夏目花実は非常によろしい。ようやっと、きちんと単体で戦えるグラビアが出てきたという印象です。実のところ、初代にはそれがいなかった。AV女優の面々と、互角にやり合えるグラビアというのはいなかったのです。この夏目花実の訪れによって、優等生キャラで来ていた川上奈々美が触発されるなど、別の一面を見せることもできていた。これだ、これが見たかったのだと感動を覚えたくらいです。
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 思うに、恵比寿マスカッツというのは、「売女の輝き」なんです。
 
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 世間ではAV女優というと、どうしても規制されるんですね。テレビなんかでは彼女たちがいくら魅力的であっても、どうしても口うるさい人たちが出てきてしまうし、言ってしまえば偏見と差別を受けているのです。
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 それを壊したのが、初代のマスカッツだった。
 彼女たちはある意味で、売女かもしれない。でも、売女にしかできない表現がある。そして、売女にしかなしえなかった笑いがある。ぼくはそれに魅せられたのです。そうしたものが、今回は炸裂していた。実に素晴らしかった。このまま後半も面白ければ、いよいよパーフェクトな回になると期待したものでした。
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 ところが、です。

 本当に、何をやっているのか。
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 またぞろ、スーブーに時間を割いた。あろうことか三十分しかない放送枠の後半を、フルに使ってです。

はっきり言いますが、スーブーはこれ以上必要ない。
 というより、スーブーはマスカッツが本質的に持っているものを、なんら持っていない。
 このことに、なぜマッコイ監督は気づかないのか?
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 そもそもの話、ぼくがマスカッツに魅せられたのは、AV女優だからこそ可能な笑い、芸人には生みだし得ない面白さを持っていたからなのです。他のアイドルにはできない笑い、普通の芸人がやっても新鮮みのない笑い。そういったものを、AV女優という身体を通すことによって、他にはない輝きを生みだしていた。だからこそ、マスカッツは素晴らしかったし、素晴らしいのです。

 ここを理解しなくてはならない。
「初代が好きだったから二代目は好きになれない」という人が数多くいましたが、彼らはそこの部分を理解していないのです。初代だろうと二代目だろうと、この輝き自体は失われていない。だからこそぼくは、今のマスカッツを応援し続けるわけです。
 
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ではなぜスーブーが必要ではないのか?
 彼女は、その存在感として、「女芸人」だからです。彼女をいじることは、女芸人をいじることでしかない。ゴールデンに出ている女芸人がいじられているのと、なんら変わらないのです。それが面白いっていうなら、ゴールデンを観ていればいい。20時台のバラエティで満足していればいい。そうじゃないのがマスカッツだったはずなのです。この最も本質的な部分を、なぜ作り手たちがわかっていないのか。本当に理解に苦しむ。

 いや、三ヶ月に一回くらい取り上げるならいい。たまに出てくる飛び道具として、「そういえばスーブーもいたな」くらいで出すならいい。それを何を一番のメインで出しているのか。本当に残念なことに、これまでの9回で最も尺を裂いているのが、このスーブーです。地上波では、葵つかさや湊莉久に一秒も裂いていないのに。本当におかしい。これはぼくの趣味嗜好というより、マスカッツの本質に関わる話です。

あの、何でも一番にやらされて騒ぎ立てるポジション。
 初代では誰がやっていたか、おわかりですね? そう、蒼井そらです。蒼井そらだからあれはいいんだよ! 蒼井だから成立していたんだよ! スーブーじゃ成立していないだろ! あるいはあの手のいじられキャラは、安藤あいかがいたけれど、安藤あいかなら成立していたんだよ。あくまでも彼女は美人だったし、グラビアアイドルだったからね。でも、スーブーは違う。彼女は誰がどう見ても、テレビの映りとしては女芸人なんだ。マッコイ監督は、本当にマスカッツというものを理解しているのか? 女芸人のバラエティがつくりたいなら、勝手にやってくれ!

 逆にこうなると、スーブーには売れてもらいたいです。
 売れて、マスカッツを卒業して頂きたい。ゴールデンで活躍してもらいたい。
 スーブーが嫌いなのではない。マスカッツに、女芸人は要らないということです。
他のアイドルにも、お笑い芸人にも生み出せない笑いが、マスカッツにはあるということです。
 もう本当に、今回は前半100点、後半0点の回でした。
 


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by karasmoker | 2015-12-03 23:00 | 恵比寿マスカッツ | Comments(6)
Commented by ペラペラー at 2015-12-07 00:27 x
スーブーの評価まったくその通りで理路整然とした論評を読んで、心のモヤモヤの正体がわかりスッキリしました。

先日、映画館でラストエンペラーを初めて観たのですが、世間で言うほどの面白さを感じられずこちらもモヤモヤした気持ちでネットで検索していて、このブログにたどり着いた次第です。感想はただただ冗長でした。自分にとってのクライマックスはラスト、無謀にも紅衛兵に取りすがり元収容所の所長の無実を訴える場面でした。
Commented by karasmoker at 2015-12-07 07:21
コメントありがとうございます。
映画については休止中のためコメントを差し控えますが、マスカッツの記事への反応を頂けたのは嬉しゅうございます。スーブーは周囲に対し、女芸人的な振る舞いを教えるはたらきはありますが、いつまでも必要な存在とは思いがたいのであります。
Commented by みけーれ at 2015-12-13 12:43 x
どの回にコメントしたかわからないからやっぱこっちで・・・

売女がゆえの(なんともせつない)輝き、まさにおっしゃるとおりです。なんか自分が思っていたことを全部言葉にしてもらえた感じでスッとしました。スーブーについても。
あと、karasmokerさんはグラビア勢に冷たいというか完全シカトだと思ってたので今回夏目さんについてコメントがあって嬉しかったですね。そうだ、初代では永作さんはダメですか? 最後の方とくに頑張ってたと思うんですけど。
Commented by karasmoker at 2015-12-13 21:41
コメントありがとうございます。
ぼくの個人的な理想は、「マスカッツ全員がAV女優であること」なので、どうしてもグラビア勢には興味が湧かないのですね。夏目花実については、どうしてもお行儀が良くなっている二代目の中で、高い攻撃力を持っている点が好もしいのです。

 あくまでぼく個人の嗜好なので、読み流してもらえばと思いますが、永作はじめ二期生グラビア組は、ぼくにとっては邪魔でした。川村りかなどもそうなんですが、蒼井そらとの関係性を利用して前に出ようとするあの感じ、グラビアまわりで話を回そうとする感じがどうにも鼻についた。ザコや山中、児玉、サミーは邪魔に思わなかったので、やはりあのDARAまわりが鬱陶しかったんです。お好きな人には頑張りが好ましく映るのかと思われますが、ぼくの中で永作は「でしゃばり」というイメージなんです。もうひとつ言うと、「永作」という苗字はあの大女優と同じでありまして、彼女が好きだったりするものですから、余計に鼻についてしまったのであります。
 
 とはいえ、別に全否定するものではありませんので、ぜひとも「マスカッツにおけるグラビア組の意義」などを教えてもらいたくもありますね。
Commented by みけーれ at 2015-12-16 23:28 x
ブレていらっしゃらないことがわかり安心しました(^_^;

私の嗜好では、逆に全員AVだったらそんなにのめり込んでなかった気がします。うまく言えませんけど、AVもグラビアもその辺のかわいいコも実はみんな売女なんだろ?! って妄想できる感じがいいというか。
Commented by karasmoker at 2015-12-17 00:39
ファンにも初代原理主義がおり、普遍主義がおり、ぼくのようなAV女優至上主義がおり、みけーれさんのような方もおられる。マスカッツというのはつくづく豊穣であるなあと思います。
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