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カテゴリ:洋画( 258 )

アクションの脚本としては実に正しい。しかし、設定に致命傷。
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物語の面白さは、規模に比例しない。
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嘘というのは、それだけで物語。
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惜しい点は多々ありますが、程よく楽しめました。
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多幸感系。切なさはスパイス程度で。
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ミュージカルも効果的な、上品なラブコメディ。
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 ウディ・アレン、ジュリア・ロバーツ、エドワード・ノートン、ゴールディ・ホーン、ナタリー・ポートマン、ドリュー・バリモア、ティム・ロスといった、錚々たる布陣によるアンサンブル型ラブコメディです。ミュージカル・ラブコメディですね。大家族ものでひとりひとりの物語を要点のみ押さえ、ぽんぽん回していく。テンポのよい快作でありました。

大きな筋となるのは、①ウディ・アレンとジュリア・ロバーツの不倫恋愛、②エドワード・ノートンとドリュー・バリモアによる婚約恋愛、そこにナタリー・ポートマンらによるちょっとした恋物語の顛末や、いかれた元服役囚、ティム・ロスのドタバタ劇などが織り交ぜられます。物語にはほぼ絡まないけれど、家で独りだけ共和党支持で、政治的なことばかり喋っている長男ルーカス・ハースが面白かったですね。脇役の支えもしっかり効いている。

 映画には、話を動かすきっかけのポイント、第一幕と第二幕の転換ポイントなどがありますが、そうした要所にミュージカルシーンをきっちり配置している。この要点を押さえているのは非常に大きい。スムーズな進行のための大きな効果を上げています。ミュージカルというのは、「感情の頂点」を凝縮して表現するときにも有用で、この映画で言えば②にまつわる「恋の実り」の様子を描く際、その効果が顕著です。静かな高級宝石店、病院などの場面で用いることで、感情の高ぶりが劇的に演出されています。

一方、恋愛ものにおいては障害の存在がとても重要です。障害があるからこそ物語に緊張感が生まれるわけで、前半では①がそれを担う。ウディ・アレンはジュリア・ロバーツを口説き落としたい、ここでの苦闘がひとつめ。そしてジュリアには旦那がいる。これがふたつのめの苦難。障害を配置することで、恋の危うさが演出されます。もちろん、ウディ・アレンのコミカルな演技や台詞回しが、面白みを引き立てます。

 いろいろなことがうまく行くのが中間点まで。そこで「凶兆」として出現するのが、犯罪者のティム・ロス。②の恋愛を、坂道へと転がしていく。最終的にはドリューを銀行強盗にまで巻き込んでしまい、一度どん底をつくる。また、ナタリー・ポートマンの失恋、じいちゃんの死など、よからぬ気配が映画に立ちこめていく。

 最終的に、②は関係を取り戻すが、①は破綻してしまう。破綻の救済として、ゴールディ・ホーンとウディ・アレンの関係修復がある。クライマックスで二人のミュージカルが出てくるので、できれば前の段階で、この二人の関係をもっと濃く描くべきであったとは思いました。ゴールディ・ホーンは劇中、冒頭部以外はほとんどウディ・アレンと絡まないため、クライマックスで二人が踊っても、物語的カタルシスは決して大きくない。また、②の恋愛にしても、エドワード・ノートンの努力無しに関係が修復してしまうため、カタルシスが弱い。テンポの良いコメディとしてとても面白かったのですが、①と②の筋に関しては、お話としてのふしぶしを、もう少し固めておくとさらに楽しかっただろうなという感じはします。①のほうは、ジュリア・ロバーツがどうして旦那のもとに戻るのか、言葉で語ってしまうだけなので、その点の説得力が減じてしまっています。

 とはいえ、大家族の賑やかさと、タイプの違う二つの恋愛を、愉快なトーンで描いており、とても楽しい作品でありました。お薦めです。

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脚本術のお手本のような良作です。
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 マーク・ウォールバーグ主演作で、監督の長編デビュー作のようです。テッドの声も監督が務めているんですね。
  
クリスマスプレゼントとして主人公に届けられたテディベア、テッドが喋り出し、主人公が成長してからもずっと友達であり続ける、というコメディ。まず設定の面白さとしては、喋るテディベアが「有名になる」というのがありますね。『E.T.』なんかが一番の代表例ですが、この手の映画だとどうしてもそれを秘密的にするものが多いんじゃないかという印象があるし、そうでなくても『ドラえもん』的に、社会の反応はある程度無視して進められがちだと思うんです。でも、これは大人になった主人公にずっと寄り添い続けるという筋を無理なくつくるために、あえて最初のうちに有名にさせてしまう。社会に受け入れさせてしまう。ここを先にきちんと割り切ったことで、観る側に話を飲み込みやすくしている

 作品のテーマとしては、「主人公の成長」譚です。テッドは子供時代のプレゼント、すなわち子供の象徴でもあるので、ウォールバーグは大人になっても子供っぽさが抜けない。それによる問題を乗り越えることが、この映画の重要な軸となっています。話のセットアップの段階で雷が鳴るんですが、これはその後の展開における「凶兆」となっているし、雷を怖がる子供っぽさを表すという意味でも実に優れたやり方です。

大人になった主人公ウォールバーグには、恋人のミラ・キュニスがいます。彼女はウォールバーグより若く見えますが、一方で大人っぽい強さを持った外見。この辺りも対比が効いています。

 二人はベッドに入っていちゃついているんですが、テッドが雷を恐れて飛び込んできて、良い雰囲気を台無しにしてしまいます。ここは「セックスの延期」であり、すなわち大人になれずにいることを象徴する場面。あとの場面でテッド抜きの性的ないちゃつきの場面が観られますが、ここにも対比がある。全体を通してわかることですが、この映画は非常に綺麗な脚本作りがなされています。脚本としてなすべきことを完全にこなしており、それを演出に絡めて行っている。とても巧みです。

 第一幕から第二幕に移行する転換点は、テッドが家から出て行くところですね。これによって、子供の象徴だったテディから主人公は切り離され、成長への道を歩み出すことになる。独りになったテッドの下品なコメディシーンも効いています。結構えげつない下ネタですから、これはテディベアが出てくるわりに、まったく子供向きではないんですね。テディベアがやっているから可愛く見えるけれど、フェラの真似事や顔射の真似事、はては本当に女を押し倒します。コールガールを呼んでうんこさせるとか、普通の大人でもやらない、なんというか、人間だったら相当やばい奴。世のお父様、お母様におかれましては、子供と観ようなどと考えてはいけません。

 でも、それは実は、テッドの子供っぽさでもあるんですね。テッドもまた、大人になりきれていなくて、主人公同様に大人になっていくわけです。

 テッドと別れ、本当の大人にならんとする主人公なのですが、ちょうど映画の中間当たりで、大失態をやらかします。その原因となるのはテッドであり、なおかつ子供の頃から好きだったヒーローなんです。大人になろうとする主人公を、それでも子供時代が引っ張ろうとする。これにより主人公は、大人の象徴である恋人との関係を破綻させてしまう。とても真面目なつくりです。脚本術の見本にしていい作品だとつくづく思います。

 その後、主人公とテッドが大げんかしたり、恋人には誘惑相手が近づいていったりする。よくできた映画は中盤から後半にかけて、どんどん悪い方向に事態が進むのですが、そこを綺麗になぞっている。

 そして第三幕。テッドが怪しげな父子に誘拐されてしまい、そこから逃げだそうとします。なんとか関係修復をした主人公と恋人は、テッドを救いに行きます。主要登場人物三人、そして外敵によって織りなされる、綺麗なクライマックスです。ここにおける演出の白眉としては、テッドの体が真っ二つになってしまうことです。外敵たる怪しい父親によって引き裂かれ、体の綿を振りまきながら胴体が真っ二つになるのですが、ここには「子供だったテッドの死」が象徴される。誘拐犯の子供が主人公によって一撃でのされるのもポイントですね。とにかくこの映画は、「子供時代から抜け出て大人になる」というテーマをちゃんと描こうとしている。

 テッドというのはぬいぐるみですから、肉体的な成長はないのです。裏を返すと、いつまでも子供であり続ける宿命を担っていた。それが、暴力的な形であるけれど、一旦体を裂かれ、死んでしまうことによって、大人へと生まれ変わるわけです。

主人公と恋人が結婚式を挙げるラストは、オープニングとの対比ですね。最初は子供だった頃のシーンから始まっているのが、結婚式という通過儀礼を経て、大人になったことが示される。

 ことほどさように、この映画は細かいギャグやコメディ要素をうまくテーマと絡ませつつ、一切テーマからぶれない。その点において、大変練り上げられた脚本だと唸らされました。お薦めであります。


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頭の悪さが、煮ても焼いても食えない腐れ具合で。
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ぼんくら駄目野郎の話は大好物なのですが……。
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di9tkmtnakrsqhomn さんよりオーダーいただきました。ありがとうございました。

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ただひたすらにブロンソンを愛でるための映画
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げこ野郎さんよりオーダーいただきました。ありがとうございました。

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