カテゴリ:洋画( 259 )

マジックのタネがわかれば、その鮮やかさに触れる。
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小野さんよりリクエストいただきました。ありがとうございました。



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ニューシネマを現代風にアレンジした快作だと思います。
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2235さんよりリクエストいただきました。ありがとうございました。



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面白いけど脚本をもう一歩。それで二十点は上がるはず。
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ponさんよりリクエストいただきました。ありがとうございました。



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サイコパスってだれのこと?
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golow5060さんよりリクエストいただきました。ありがとうございました。



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What is a wonderful life?
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zekiさんよりリクエストいただきました。ありがとうございました。




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スパイシーなヘルシーメニューですね。
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豆村さんよりリクエストいただきました。ありがとうございました。



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久々にどっぷりと入り込みました。
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コーエン兄弟の直球
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マインド・コントロールについての興味深い一品
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あなたの思い出を、超えましたか?
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いわゆるハリウッド映画にはぜんぜん興味なくなっちゃったなあ、とこの前書いて、実際に観てみたらどんなもんなのだろうかなあ、と思って、映画秘宝の昨年第一位、夏休み映画としても大反響だったらしい、『パシフィック・リム』。

 結論から先に書くと、うん、やっぱり駄目ですね、うん。

 いやいや、変な噛みつかれ方をされたくないので言っておきますと、作品が駄目なんじゃないんです。受け止めるぼくのほうがやっぱり、今まで通りにED状態なんです。ぜんぜんエレクトしない。昨年の夏は映画好きの皆さんがヒャッホーしていて、だったらぼくの映画インポテンツにも何かしらの効能が期待できるのではと思ったのですが、こりゃあどうにもなりません。みんなが絶賛するハリウッド映画を観てこれですから、他の種類の映画は別としても、こっち系に関しちゃあもう欲情しないニンゲンですね。ほとんど諦めに近い感覚です、ええ。

 町山さんにお聞きしたいですね、彼は本作を激賞しているんです。

 しかし一方では、こうも語っている。

 ぼくは断然後者の感覚で、どうにも本作ではすかっとなどしない。お聞きしたいです。実は以前、当ブログに町山さん本人と思われる方がコメントしてくれて、まあそのときはぼくがちょいと行きすぎた表現をしたためにお叱りを受けたって経緯があったんですけど、また何かで目に入ったら教えてほしいですね。後者的な立場から観て、『パシフィック・リム』はどうなんだってところをね。

 二時間超の映画を観ながらぼくが感じていたのは、やっぱり前に書いたことと同じでね。
「ああ、過去の感動に勝てないやあ」というものなんです。これを中学生くらいに観ていたらもっと違ったと思うんですけど、これじゃあエレクトできないんです。

 バーサス怪獣、あるいはロボットものということで言えば、ウルトラマンがあり、ガンダムがあり、エヴァンゲリオンがありですね。ロボット対怪獣に近しいものでいえばエヴァンゲリオンですけども、どうしてもあれと比べてしまうというか、観ながら繰り返しに感じたのは、ああ、エヴァってやっぱ凄かったよな、ということなんです。

 本作を激賞する方にお聞きしたいのは、「あれ? エヴァ観てるよね?」です。
 全部エヴァでやられてる感じがするんです。本作は二人で一つに乗るってアイディアで、それはエヴァにはないけれど、あの作品ではシンクロ率って概念が出てきてそれがとても画期的で、過去のトラウマでうまく乗れなくなるみたいなのもアスカががっつりやってるじゃないですか。暴走してしまうみたいなくだりもあったし、海中の戦いや深海に潜る話は対ガギエル戦とか「マグマダイバー」の回とか。あのカタルシスの思い出がずっと巡っていたんです。ああ、シンジがハプニング的にアスカと弐号機に乗って、ゼロ距離射撃でやっつけたものだよなあとか、あの火山の中でワイヤーが切れたときのアスカの諦めの表情は絶品だったなあとか。

 怪獣の造型にしても、うん、やっぱりねえ、使徒の思い出があるんです。
 あれで撃たれた世代ですよ、こちとら。怪獣と言えばウルトラシリーズがあって、でもその枠を明らかにはみ出した使徒が出てきて、それにびびらされた。ラミエルとかレリエルとか、あるいはバルディエルみたいなパターンとか。もしくは普通の戦いでも、イスラフェルを二体同時に撃破するみたいなね。エヴァが凄いのは、ウルトラシリーズ由来の怪獣的なものを踏まえつつ、そこから大きく崩してきたところ。考えられる魅力的なパターンを、後代の人間が困り果てるくらいにやってしまったところ。ああいうものの洗礼を受けているとねえ、ああ、なんかつまらないビジュアルだなあとどうしても思ってしまう。

中国を意識してのところなのか、基地に漢字表記が結構あったりしますよね。でも、あれもエヴァであったじゃないですか。新鮮でしたよ、明朝体の漢字がモニターに大写しになっていたりね。それまでの近未来描写とは一線を画しているというか、おお、こんな見せ方があるのかと本当に感心した。あれを思い出すとねえ、うん。

 書きながら見えてくる、という醍醐味を久々に感じながら書いているんですが、結局のところぼくは、「思い出を超えるもの」を求めているのですね。ゴジラやウルトラシリーズがあって、エヴァがあって、その枠をさらに超えるものを求めている。町山さん含め、本作を褒めている人は、「思い出の再来」に歓喜しているのかなあと感じます。かつて観たロボットアクション、怪獣アクションを、よくわかっているデル・トロが、ビッグバジェットかけてハリウッドでつくってくれたー、ひゃっほー的な。うーん、ぼくはそこまで成熟して、「いい大人」にはまだまだ慣れないなあと感じます。だってウルトラマンにはもっと感動したもの! エヴァには本当にびっくりさせられたもの! もひとついえば、ガンダムやその後のZガンダムが見せた構図の複雑さには、心底感心したもの!

 あれ、この感覚何かに似てるなあ、と観ながら感じたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』ですね。あれもファンタジー映画界で激賞されて、代表格になっているけれど、ぼくにはぜんぜんぴんと来なかった。ファンタジーと言えばぼくの中で、ドラクエとFFが絶対的なものとして光り輝いているんです。FF6,魔大陸崩壊の影響で世界がぶっ壊れて、だけど再び立ち上がって夕焼けの中に飛空艇を飛ばしたあの日のこととか、えっ、ここはアレフガルドじゃないか、ということは、ここは、そうか、3の主人公こそがロトの勇者だったのか! みたいな世界への感動。遊び人だけが悟りの書なしでも賢者になれるというその心意気。FF9のビビ、えっ、君はつくられた存在だったのか、なんてことだ、えっ、まさかジタンまで! とか、あるいはドラクエ5、そうか、勇者とは自分のことではなく次の世代のことなんだなあというあのメッセージ。あの思い出に、ぜんぜん及ばなかったんです。

 忘れちゃったのかよ、とぼくは思う。
 あのときあんだけ感動したってのに、これで感動できるってのは何? っていう疑問が、申し訳ないけれどぼくにはある。
 
 町山さんが特電で触れていて、宮台さんがかつて述べていたことでもあるけれど、やっぱり映画体験は「観る前と観た後では世界の見方が違って見える」もので、そういうものこそがほしいんですね。かつて観たものはそうだった。今でも強く残っていて、観る前と観た後では、あるいはプレイする前とその後では、どこか何かが違っていた。世界の複雑さだったり、心底からの驚きがあったりした。本作でぼくはそれを感じることができませんでした。逆に皆さん、どこでそういったものを、お感じに? 過去に感じた鮮烈な感動はいずこへ?

 やや喧嘩腰だな、まずいな、久々で加減がわからなくなっているな。まあいいです。反響があったらそれはそれで悦ばしいのです。そのほうが逆にエレクトの手がかりを見つけられるかもしれません。

 嫌われついでにもうひとつ言うと、本作に限らず、「この作品は映画館で観るべき!」みたいな言い方にぼくはちいとも承服できないんです。ウルトラマンにしてもエヴァにしても数々のゲームにしても、取り立てて画質の優れてるわけじゃない14型テレビで、こちとら思い切り感動したんです。それにDVDでもVHSでも、いいものはいいんだよ、感動するものはするんだよ、たとえばAVがそうであるように! 本作を映画館で観ても、やっぱりぼくは大した感動はなかっただろうなと思う。散々述べた理由でね。
 
 ここまで読んでもらえばわかるとおり、ぼくは一切作品を悪く言ってはいないので、そこはわかってくださいませ。ただ、過去に観た作品のあの感動を超えないなあということです。どうなのでしょう。本作は皆さんの思い出を超えているのでしょうか。「だったら思い出の作品を観ていればいい」などと非建設的なことは言わないでいただきたい。それを超えるものを求める、という話ですから。むしろその台詞は、「俺たちの大好きなロボットアクションだぜ!」的な盛り上がりに対して向けられるものでしょうから。

『パシフィック・リム』は、あなたの思い出を、超えましたか?
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