カテゴリ:恵比寿マスカッツ( 48 )

マスカッツに、女芸人は要らないんです。
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企画はいい。問題は演出、その一点。
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演出も作家も監督も、手を抜かないでくれ!
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アイドルバラエティに希有な、儀式というもの。
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大技を繰り出したわりに、演出が弛緩。
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!!!!!!!!!!!!
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終わっちまったのか? まだ始まってもいない。

 気づけば二ヶ月以上滞らせておりました。
 この二ヶ月ほど映画は本当に数えるほどしか観ておらず、映画について語るよりもせねばならぬことに追われていたような感じでございます。また、映画から刺激を得ることにあまり魅力を感じなくなっておりまして、今もそれは継続中と言えばそうなのです。また調子が戻ったら立て続けに書き出すでしょうが、近況はそんなところであります。

 さて、我らが愛する恵比寿マスカッツは去る4月7日をもって解散いたしました。
 解散コンサートに馳せ参じたかといえば、ぼくは行っておりませぬ。といいますのも、解散発表後に行われたファンクラブ先行のチケット抽選。ここをぼくは逃したのです。マスカッツ解散のショックに見舞われ放心していたこと、認められぬと嘆き続けていたこと、マスカッツを継ぐ者を探してアンテナを伸ばしていたこと、仕事が忙しかったことなどが原因で、チケット抽選の機会を逸してしまったのですね。こうなるってえとS席の一番いい席などはもう見込みがなかろうというもんで、だったらもう、いいや、とこう思ったんです。もともとライブに通うタイプでもありませんのでね。

 と同時に、ぼくは思いました。どのみち、総合演出のマッコイ斉藤よりも最前列で観ることはできないのだと。たとえ最前列であっても、ぼくは観客という立場でしかあり得ず、どうしようもなく分け隔てられた壁のこちら側なのだと。この感覚は、多くのファンの方々とは違う部分じゃないかと思います。気の利いた合いの手や精一杯の応援で盛り上げる、という立場を自認する方はそれはそれで大変よろしかろうと思うのですが、ぼくにはそれが辛い。自分が愉しんだところで、マスカッツを広めることができない。ぼくにとっての理想は、マスカッツの種子が肥沃な大地で次々と芽吹くこと。その種の蒔き手になれなかったことが悔しくてならなかったのであります。

 行かなかったことは、後悔しております。しかし、単に悪い感情ではございません。
 聞くところによると、休養中の麻美ゆま様、そしてあの桜木凛様、そしてそしてみひろ様やかすみりさ様、KONANさんなども一緒に歌い踊ったということでございまして、なんと五時間の長尺で行われた模様です。ああ、それはさぞよいものであったろうなあと思います。その終わりにおいて、行かなかったのを存分に後悔させてくれる代物であったことは、むしろ悦ばしくさえ感じているのです。

そして同時に、こんなことを思います。自分にとってのマスカッツは、まだ終わっていないのだと。いや、まだ始まってもいないのだと。そう、ここでも既に述べております通りに、マスカッツは完全なグループではなかった。その証拠のひとつが、解散コンサートを武道館や国技館に断られていた、ということです。おそらくは、AV女優というその存在の特殊さゆえに、「伝統」なるもんを重んじになられる良識ある武道館の担当者の方などが、拒否なされたのでありましょう。ああ、なんて悔しい! マスカッツは結局、勝てなかったのです! 皆さん、思い出しましょう! 『おねだり!! マスカットDX』時代、番組の中で彼女たちは「武道館に立ちたい」という夢を述べ、小林Pに「武道館なんか行けるわけねえだろ!」と言われてしまった。戯れの一つではございますが、当時は、いつか行けるのではないか、とみんな願っていた。しかし、現実はどうでしょう。哀しくも小林Pの言ったとおりになってしまったのです!

 皆さん! マスカッツを愛する皆さん! 皆さんがすべきことは、マスカッツの解散で心に穴を開けることでもなければ、在りし日の番組を懐かしむことでもありません!
 彼女たちが叶えられなかった夢の続きを、我々が見続けることなのであります!
 マスカッツを愛するとはどういうことか。
 それは、マスカッツを超えるようなAV女優ユニットの創生を希うこと!
 マスカッツの叶えられなかった夢を叶える、別の存在を求めること!
 ご想像くださいませ。いつか、そんなユニットが生まれたとき、かつてのレジェンドとして、マスカッツが再び結集する姿を! ああ、今のこのユニットがあるのは、あのときマスカッツがあったからだよなと、心からそう思える日を! 
 マスカッツはまだ終わっちゃいない!
 その種子が実ったとき、もう一度マスカッツは輝くのです! 断じて、彼女たちを時代の徒花のようにしてはいけない。
 振り返ることはならぬのです!

懸命なる皆々様におかれましては、今後もマスカッツの彼女たちに匹敵するようなアイドルを、芳しきAVの大地において、見つけていくことがこれ肝要でございます。
 AだかKだかBだか知らねえが、あんなもんが俺たちの時代のアイドルだなんて、認めるわけにゃあいかねえ!
壇だか蜜だか知らねえが、あんなもんがエロスの代表だなんて、認められるわけがねえ! そういう思いを胸に、マスカッツの種子を撒くためにできることは何なのかを真摯に考え、日々を生き抜こうではありませんか。
 マスカッツを愛したなら、あんたの中に、種は宿っただろう?
 その種を、これからも、撒いていこうじゃあねえか。
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始祖の死を終焉とするのは、信者の態度ではないのだよ。

 またマスカッツの話かよと思われそうなところですが、映画の話を淡々と始めるほど冷静なたちではないのでございます。今、政治の話とマスカッツの話以外、いったい何を話せばいいというのです。

 マスカッツは解散を発表しましたが、それをもって終焉と考えるのはずいぶんと偏狭な話でございます。むしろぼくたちはその後の、さらなる大物を待ちわびる必要があるのでございます。それがマスカッツを超えるものであることを願うのでございます。

 解散を契機に考えてみるに、マスカッツというのは完全体とはほど遠かったのであります。AV女優を中核としたユニットではありましたが、AV女優のみによって完成されたものではまったくなかった。メンバーの半数近くをグラビアアイドルが占めていたのです。
 
 実を言えばぼくはそのことが不満でならなかった。グラビアアイドルをメインとした企画などが行われるたび、「そっちはどうでもいい。もっとAVチームを映せ」と思っていたのです。このブログでも、再三にわたってAV女優を祭り上げてきた一方、グラビアアイドルには言及しなかったというのは、そういうわけであります。AV女優至上主義者でございます。

 むろん、グラビアアイドルにも意義はあった。単体としては市場で日の目を見なかった者を取り込むことで、マスカッツは拡大した。しかし、結果としてAV女優メンバーを超えるような存在は、ついぞ出てくることがなかった。理想的な布陣とはほど遠かったのであります。マスカッツの新人加入はAV女優に限定してほしいと、ずっと思っていたのです。

であるならば、ぼくはマスカッツ以上のものを求めたく思うのでございます。
 ご想像くださいませ。AV業界が一丸となり、単体女優の精鋭を結集してグループを結成し、それが既存アイドル界に殴り込む姿を。それはなんと香しき光景でありましょう。マスカッツなきあとでマスカッツを超えるものを求めるとは、つまりそういうわけでございます。マスカッツの解散を単に嘆き悲しむ者は、マスカッツの本義を理解しておらぬのでございます。かつて、メンバーである西野翔様は、テレビ番組に出演したとき、「恵比寿マスカッツはAV女優の夢なんです!」と高らかに叫びました。これは「AV女優がマスカッツに入ることを夢見ている」という意味ではありません。「マスカッツには、AV女優の夢が込められている」ということでございます。

 そういうわけで、ぼくたちは心折れることなく、次の可能性を模索する必要がございます。マスカッツを継ぐ者を、探していく必要があるのです。始祖の死をもって終焉とするのは、信仰する者の態度ではあり得ぬのです。

 さしあたって見つかるのは、AKBを堂々とぱくる「SOD国民的アイドル」であります。これがまた、アイドルソングとしてはかなりよい。初めはただのパクリじゃないかと軽視しておりましたが、いざ聴いてみると、曲としてのよさはなかなかのものがあります。AKBの元曲よりいいのです。面白い試みであります。古きSODが持っていた革命の遺伝子に期待するのであります。大槻ひびきさんなんて人は、とても可愛らしいのであります。
 





 そして他に挙げられるのはアリスJapanの仕掛ける「ありすた~ず」です。マスカッツの主要メンバーの多くもこのアリスからAVデビューとしている。新人発掘界の猛者であります。その意味では、このアリスJapanにも、マスカッツの残した種子は息づくことができるのではないかと期待しております。ちなみに、一時期マスカッツにいた優希まことさんがいます。


 もうひとつは「BRW108」というもので、これはしかしよくわかりません。マスカッツのメンバーも一員とされているようなのですが、全体としての活動歴はなく、いわばゆるい連合体のようなものなのでしょう。しかし、このような連合体を中心として、マスカッツの種子が受け継がれていくのは有意なことであります。「PINKEY」というユニットが組まれてCDデビューもしているようですが、前者に比べるとアイドル楽曲的快楽にはずいぶんと乏しいのが難点であります。

 かように、いまだマスカッツに比べれば小さなものばかりでありますし、個々での躍進はさほど期待できぬのが現実でございますが、「種子は受け継がれるべきもの」という思想に基づき、今後も活動を見守っていくのでございます。そして現段階で当然第一に願うべきは、マスカッツのメンバーを中心とする新しいユニットの結成。純粋なるAV女優ユニットとしての再生。希志あいの様や瑠川リナ様などの野心に期待するものでございます。
 いずれにしろ求められるのは、蒼井そら様のような突破的存在。これが今のAV業界にはいない。そこが難しい状態です。マスカッツの誰かがそうなってくれるのを希いながら、
とりあえずはこの辺で。
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 恵比寿マスカッツの来年四月解散が発表されるにいたりまして、ここに思うところを述べる次第でございます。

 解散発表と、衆議院議員選挙ならびに東京都知事選挙が同日であったことは、ある意味でとてもありがたかったのであります。どちらも好ましからぬ結果ゆえに、日を隔てていれば二度落ち込むことになっていたかもしれぬわけでして、このように両方の出来事が重なり、なんだかもうどうでもよくなるような気分になれたのは、不幸中の幸いでございます。

 十六日に行われたコンサートでは、事前に既に「重大発表がある」と告知されており、よもやよもやと幾分の覚悟はあったものの、それが現実化するとは思わず、ただ驚いたのであります。心にぽっかりと穴が空いた気分であります。

 以前より、マスカッツには両義的な思いを抱えておりました。
 ひとつには、もどかしさでございます。
「おねだりマスカットSP」を観ると、なぜこんな企画で、なぜこんな編集で、なぜあのメンバーを差し置いてこのメンバーでと時折いぶかしくなったり、あるいは憤りたくなる面もございました。自分を作り手に加えてくれたならもっと面白くできるのに、もっと映すべきものを映せるのにと思いながら、その週の放送を観終えること多々でありました。
 
 そしてそう思わずにいられぬのは、グループ自体がさらに大きな可能性を秘めていたゆえであります。メンバーの過半を占めるAV女優、その存在。彼女たちには芸人にもその辺のアイドルにも立ち入れぬ領域へと踏み込める、特異な身体性が宿っていた。前の記事で述べましたように、他のアイドルがすべて「聖女」であるのに対して、「売女」という側面を宿していた(逆走!)。
 それは人々の価値観を揺るがせるに十分なものなのであります。アイドルがたたき売りする処女幻想、それを堂々とぶち壊す存在。人々がひた隠しにする欲望、押し込めている欲望を、体現しながら生きる肉体。とかく賤業に観られがちなAV女優を、表の世界へと放つ依りしろ。彼女たちは保守的な秩序に立ち向かいうる存在だったのであります。

 しかし、まるで世間が思い切り反動に傾いたのとリンクするかのように、このたびの知らせが届いた。たまたまの偶然に過ぎぬことでありましょうが、選挙の結果とも重なるような出来事なのであります。

 大変に残念なことであります。自分事以外で、こんなにも残念に思うのは、そうそうあることではございません。

 ことによっては、拡大路線を目指せるのではと夢想しておりました。
 単体AV界には続々と有望なアイドルが生まれている。彼女たちを取り込み、代謝を繰り返すことによって、AV界そのものがアイドル界に殴り込めるような勢力になってくれるのではないかと、夢を見ておりました。そしてマスカッツはその中核を担う恒久機関たりうるのではないかと、夢を見ておりました。闇が光を喰う。その瞬間を希うものでありました。それが、なんたるかな。夢半ばの凶報。

 総合演出を番組開始当初より務め続けたマッコイ斉藤氏は「絶頂期に解散させたかった」と表向きの理由を語ってはおりますが、それはおかしな話でございます。僭越ながら申し上げるに、絶頂期など何も迎えてはおらぬのです。スポーツチームで花形選手が全盛期を終えようと、そのチーム自体は続けられるはずなのです。かつての四番やエースがその勢いを無くすことがあったとて、希志あいの様、瑠川リナ様のような大型ルーキーを今後も取り入れることによって、チームは上昇の可能性を多分に孕んでおるのです。そりゃあ一期メンバーも年をとるし、今後の身の振り方を考えることもありましょう。しかし、だからといって、せっかくつくりあげた尊い中核を、放棄する必要がありましょうか。AKBの可能性はしょせんAKBの発展で終わり。ももクロの可能性はしょせんももクロの発展で終わり。しかし、マスカッツはそうではなかった! その向こうには、もっと大きな可能性があった! 既存の秩序と価値観と勢力構図を一変させる種子がそこにはあった! 肥沃なる大地に芽吹いた瑞々しいみのり、あるいはその中心となる大樹。それを捨てるとはいかなる暴挙でありましょう!

 とはいえ、むろん、そこにはやむを得ぬ事情もあったことでありましょう。ぼくの知るべくもない業界的事情があるのでありましょう。もしも仮に、解散までの期間で、これが覆ることがないというのであれば、ぼくたちは次の種子を探す必要がございましょう。マスカッツの開拓した大地を継ぐ者、その訪れを待ちましょう。日本の政治が党派の枠組みを超え、よりよき未来を実現する日を待つかのごとく、DMM、SOD、アリスJapan、h.m.p、桃太郎映像、KMPなどが結集してユニットをつくり、既存のアイドルを打ち破るような一大勢力となる日を待ちましょう。

 ともかくも、まだすぐの解散というわけではございません。四月以降に新たな枠組みがあり得るし、マスカッツを範とする野心的な仕掛け手が出現するとも限りませんし、あるいはすべてが杞憂に終わり、活動は継続され、「あの頃ぼくらはひどく若かったよね」と今日の日を振り返ることができるかもしれません。

本当に答えが出るその日まで、ぼくたちはともにある日々を愛でようではありませんか。
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マスカッツのイベントに行くの巻き。または、微熱の時代を夢見て。
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 当ブログで恵比寿マスカッツを布教し続けているぼくでありますが、実際にライブ等の現場に出向いたのはDVD発売イベント一回のみでありまして、あまり生で観ることに興味がなかったのですけれども、池袋のサンシャインシティに来たるとあって、ここはもろに生活圏の範囲内でありますので、これはさすがに行かなあかんなというわけで馳せ参じたのであります。今日は「karasmoker、マスカッツのミニライブに行くの巻き」として、普段と趣向を変えてのライブレポート的なものにするのでございます。

 会場は池袋サンシャインシティ内の地下、噴水広場でございまして、優先観覧スペースに入るため朝の十時からのチケット取りに出向き、夕方に再び現地に赴いたのであります。なにしろ家から徒歩五分なので楽ちんなのであります。

 噴水広場は上階まで吹き抜けになっておりまして、買い物客がふらっと観るなどということもこれ可能で、言ってみれば無料なのですけれども、優先スペース+握手会に参加するにはCDを三枚お買い上げ頂くという話なのであります。その手の商法にはいくぶん否定的な思想を持つ者でありますが、CDは三パターンありますし、優先スペース、握手会、ポスターのための料金と考えればまあ道理も通るのでございます。

 普通のライブ会場と違って、なにしろ開放的商用空間の最中にあるものでございますから、どうにもくすぐったい感じもあるのでございました。ぼくが参じた優先スペースは「濃い衆」に溢れており、上階にいる「何かやっているらしいのでまあ観てやろうか」というくらいの人たちから見下ろされるのであります。言ってみればファンも観られている構図なのであります。

 優先スペースに入れたのは80番目で、前方四列目くらいの位置でありました。噴水広場自体が広くないので、大きなコンサート会場などよりもはるかに至近の距離で観ることができたのであります。

 登場メンバーには欠けもございましたが今回主役の吉沢明歩様をはじめといたしまして、半数以上のメンバーが参加とあり、豪華な布陣だったのでございます。惜しむらくは蒼井そら様や希崎ジェシカ様、そしてそして桜木凛様がいらっしゃらぬということでありますが、それでもCD販促イベントの千秋楽とありまして、出てほしい方々のほとんどがいらっしゃったというのは誠にもっての慶事なのでございます。

 メンバー一人一人からのコメントがあって後、「親不孝ベイベー」「ハニーとラップ」「ロッポンポン☆ファンタジー」「逆走 ♡ アイドル」「スプリングホリデー」の五曲が披露されたのであります。

 ぼくはこうしたイベントに不慣れでありまして、何もかもが新鮮に映り、怒濤のごとく時間が過ぎたのでございます。すぐ前にいた人は熱心なファンでございまして、曲の合いの手、振り付け、声援などが堂に入ったものであり、一方ぼくはそれになんとかついていくというので精一杯。マスカッツもさりながら熱心な応援の方々に圧倒されたというものでございます。

 ここに及んでぼくは自分の心中に小さな化学変化を感知したのでありました。
 始まる前、周囲の顔見知りのファン同士があれこれ喋っているのを見るにつけ、「どうも自分とは違う種類の方々だ」と距離を取って眺めていたのですけれども、優先スペースでそうした濃い衆の方々といると、上階ですかした感じで眺めている連中よりも、ずっと親近感が湧いたのでありました。

 たとえばかけ声ひとつ取ってみましても、拍手を取ってみましても、上階の物見遊山の人々は反応乏しく(正面は除く)、むしろ優先スペースの熱狂者たちを嗤っている風にも思えたのですが、ぼくの前方の方などはそんな連中など構いもせずにマスカッツに情熱を傾けていたのであり、「おお、ことによっては上方でゆったり観ようかなどと考えてもおったけれど、この熱狂スペースでよかったのであるなあ」と思えたのであります。

 その後に行われた握手会でありますが、いやはやあまりの眩しさゆえに、「正視に耐えぬ」のでありました。我ら人類が太陽を直視できぬのと同じように、ぼくはマスカッツの方々のまばゆさに打たれ、一瞬顔を見た後、ついつい俯いてしまうのでありました。

 何を着ていけばいいのか迷ったぼくは、「彼女たちに謁見申し上げるにあたり、平服では非礼であろう。このうえはスーツで参らん」と思い至りまして、スーツにニット帽という我ながら奇妙な格好で出向いたのでした。なぜニット帽かといえば、これはぼくなりに背後の観客に気を遣ったのであります。ぼくの逆立った髪が背後の方の観覧を阻害することがあってはならぬ、という理由なのであります。しかし結果として逆立つ髪が帽子を押し、余計膨らんでいたというのが後ほどにわかりまして、反省するところであります。
 握手会の際、スーツ姿に反応してくれた篠原冴美様と、「ありがとうございました」の後に一言「お気をつけて」と添えてくれた麻美ゆま様には一層の情愛を向けるものと決めたのでございました。麻美ゆま様の優しさはやはりただならぬものであると感じ入ったのでありました。

 先ほど、「そのまばゆさ故に、至近での正視はこれ難し」と申しましたが、こうしたメンタリティは古来、日本人が天皇に向けて感じたものと似ているのであります。むろん、天皇陛下とマスカッツを同一線上で物語るなどは不敬でございまして、そうした意味合いではないのですが、まあこれは言葉の綾、もののたとえでございます。

 しかしここでぼくは、「スーツで参る」というのは作法のひとつとしてありなのではないか、と思うのでありました。そんなことを考えていたのはぼくだけのようでして、他の方は皆平服でありましたが、これはどうにもひとつ、敬意が足りぬのではないでしょうか。なんというか、「謁見申し上げる」という意識があってもよいのでございます。そしてかような、ファン以外の人々も観覧するなどという局面においては、ファンの皆々がスーツで参じることによって、「おおう、その辺の小娘アイドルのオタクとはぜんぜん違うな、マスカッツのファン層は」とびびらせることもこれ可能であり、そうしたことがひいてはマスカッツの社会的ステータスをより向上させる運びになるのではないかとさえ思うのであります。

 などと言いつつ、これは半分以上しゃれですので、マジで反論するなどの無粋な真似はなさらないようお願い申し上げます。

 ここまでの文面で、どうもこいつはアイドルを愛でるという感覚を放棄しているのではないか、変なほうに行っちゃってるんじゃねえか、とお思いの方もおられましょうが、それはまさにマスカッツが他のアイドル風情とは違うということを意味するのであります。
 
 イベント冒頭、リーダーの希志あいの様がおっしゃっておられましたように、マスカッツは長年の音楽活動においても、歌番組にもほとんど呼ばれず、出たとしても深夜のみで、ゴールデンにも一切出られないような状況なのです。これは言わずもがな、彼女たちの主要メンバーがAV女優であるということでテレビ局が軒並みびびっているわけでございます。また、世間の目においても「AV女優」は日陰の存在と思われている節はいまだ強く、なんならアイドルや女優などよりも格が下であるなどという観念も根強いのであります。

 これは甚だしく遺憾であります。世の男子諸兄はその多くがAV女優のお世話になっているではないですか。彼女たちに快楽を与えてもらっているではないですか。

 ならばリスペクトをしないほうがおかしいのであります。ぼくはそうした不当な観念、不当な建前に強い違和感を覚えるのであり、マスカッツはそれに抗する最高の組織体なのであります。かつてキング牧師は黒人と白人が同じ食卓につくことを夢見ましたが、AV女優と一般の女優が同じ映画やドラマで共演する、ゴールデンの歌番組を彩ることは、マスカッツの向こうにある夢なのでございます。そうしたカオティックなメディア状況が現出したとき、ペドフィリアの欲望と処女幻想にまみれた蒙昧なアイドル時代は終わりを告げましょう。価値観は崩壊し、ぐちゃぐちゃになり、「成熟の時代」などと言って老境にさしかからんとする日本は再び「微熱の時代」を迎えることになりましょう。テレビは再び、あの輝かしき20世紀の活況を取り戻すことでありましょう。

 あえて申し上げるならば、秋元グループにも、ピンクの三つ葉にも、「時代を逆撫でる」ことなどできやしないのであります。それが唯一可能なのは、恵比寿マスカッツなのであります。賢明なる方々はもうお目覚めの頃合いでございましょう。これ以上の多言は蛇足であります。

 楽しみはしましたが、今後もぼくはあまり現場に出向くことはないでしょう。それは今日の熱狂的な方々にお任せすればそれでよいなあと思い、ぼくのすべきことではないという思いを強くしたのであります。ぼくが予約して取れるであろう席は、蒙の啓かれるべき新たな方々にお譲りいたしましょう。今後も折に触れて、もっぱらこのブログなどにおいて、密かなエヴァンジェリストの役を担っていこうと思った、そんなイベントでございました。


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